作業の効率化かー

我が家の作業は非効率的かもしれない。

二度手間ややってもやらなくてもいいよーな仕事にも手間を割いている。

もっと効率的に仕事できないものだろうか・・・

その原因の一つが、過剰栽培かもしれない。

過剰栽培な為に、収穫が間に合わない事もおき、収穫が間に合わないから手入れに割ける時間もなくなって品質が低下して収穫率が減って利益が上がり難い。

そんな負のスパイラルに陥っているのではないか。

確かに投入する時間は増やす必要があるとは思う。しかし、適当な栽培量をもう少し考える必要があるのではないだろうか。

春レタス栽培覚書

今年の春レタスはダメダメだわー

また同じ失敗をしない様に覚書をしておく事にする。

 

一つ、穴有トンネルだと導管破裂する!

今年は本当に暑い春で、トンネルを全開にしていても導管破裂してしまった。

来年からは穴有トンネルは使わず、その分タフベルの割合を増やしてみたいと思う。

 

一つ、父と二人で作業するには現在の栽培面積では少し多いみたい。来年はやや減らしてみたいと思う。

 

一つ、鶏糞主体の施肥では収穫時期まで窒素の溶出があってレタスの味が不味くなったり、病気になり易くなったりした。鶏糞は止めるか、減らすかした方がいいのかもしれない。

ただ、栽培期間の長いハクサイではこれがプラスに作用する可能性があるので、使ってみたいトコロ。

 

一つ、穴有トンネルとタフベルは4月中旬を目安に回収する前提で使う。

今年は回収ができなかったので、導管破裂の被害が深刻化したので、次回はこれを徹底する。

 

一つ、ブロディは少ない肥料で育つっぽいから肥料を減らしてみよう。

 

 

これらを踏まえた具体例↓

播種予定

①11月5日クールガイ1万粒播種(1.3反分)

②11月20日クールガイ1万粒播種(1.3反分)

③12月5日ブロディ1万粒播種(1.3反分)

④12月20日ブロディ1万粒播種(1.3反分)

⑤1月5日ブロディ1万粒播種(1.3反分)

⑥1月20日ブロディ5000粒播種(0.6反分)

⑦1月25日ブロディ5000粒播種(0.6反分)

合計6万粒(7.8反分)

 

 

定植予定

①②12月10日定植(新品ビニル)2反→3月5日収穫開始

②③12月30日定植(古ビニル)2反→3月20日収穫開始

④1月20日定植(穴有トンネル/タフベル)1反→4月15日収穫開始

⑤2月10日定植(タフベル)1反→4月25日収穫開始

⑥2月30日定植(タフベル)1反→5月5日収穫開始

⑦3月5日定植(保温資材なし)0.5反→5月10日収穫開始(5月15日終了)

合計7.5反分

 

 

反あたりの施肥予定

①~②窒素16kg(クールガイ)→鶏糞150kg(窒素5kg弱)+なないろユーキ5.5袋(窒素11kg)

③~④窒素12kg(ブロディ)→鶏糞150kg+なないろユーキ3.5袋(窒素7kg)

⑤~⑥窒素10kg(ブロディ)→鶏糞150kg+なないろユーキ2.5袋(窒素5kg)

⑦窒素10kg(ブロディ)→鶏糞150kg+なないろユーキ2.5袋

 

※鶏糞の投入をやめる場合、代わりになないろユーキ(化成10-7-5)を2.5袋増やす。

鶏糞は安いけど、安いだけでは使う価値ないしなー…

 

一先ずこんなトコロかなー?

ハクサイの定植と収穫時期の覚書

今年もハクサイ最盛期!

ですが、収穫遅れで白くなってきている。

復習の為にハクサイの定植時期と収穫限界時期を記しておく。(この記録は北関東の平野部の目安なので注意。)

 

90日タイプのハクサイの定植日と収穫時期

定植日→収穫時期(大きさ)

9月13日→11月中旬(特大)

14日→11月下旬

15日→12月上旬(3本)

16日→12月中旬(4本)

17日→12月下旬

18日→1月上旬

19日→1月中旬(2L混じりで4本多め)

20日→1月下旬

22日→2月上旬

24日→2月中旬

26日→2月下旬(6本)

 

液肥や株間などを調整して耐寒性を向上させる事もできるとは思うけど、一番手っ取り早いのはやっぱり定植時期を遅らせることなのですよね。

ナス総括

ナスもほぼ終わりになったので、今年のナスを振り返っておく。

今年は反省すべき事ばかりだ。

 

先ず、定植が一ヶ月遅れた。この為にナスの最盛期が7月下旬になってしまった。

やはり定植は一日でも早くするべきの様だ。それにはハクサイの収穫を早く終わらせる必要があるし、春レタスの収穫に余裕をもたせる必要もある。。。難しいトコロ。

 

施肥に関しては、豚糞堆肥と鶏糞堆肥を半々ぐらいで投入したが、豚糞の窒素供給能力が予想より少ない様に思った。7月までの木の成長が鈍かったのだ。次回は豚糞を使うとしても半分土づくり資材として考え、肥効は半分ぐらいに見なして施用した方がいいかな。

あでも、九月は追肥無しでもそれなりに育っていたので、肥効が長いのは確からしい。

 

剪定に関しては、やはり反対側が透けて見えるぐらいが適当な様に感じた。

こうする事で養分が各枝に充分に供給されるらしく、ボケナスが激減した。また、放任栽培なら、目の高さぐらいを目安にそれ以上伸ばさない様にコントロールする事も必要な様子。そうすれば木の下側で採るナスが増えるので、風によるスレが減り修品率が向上する。しかし、充分に剪定ができないと下側はボケナスになるので、注意が必要。

一株の枝数は4~6本が目安かな(教科書的には4本)。これ以上では下側で結実しなくなる様だ。

 

追肥は必要。

化成肥料を適当に。それと、苦土石灰を反1~2袋を二週間毎に。

苦土欠乏が見られた場合はみどりマグにする。

 

栽培本数は、今後二人で収穫する事になるなら1100~1200本が適当だろう。

この本数でも収穫は10時過ぎまでかかるだろう。

 

以上。

これを踏まえて来年度のナス栽培を考える事とする。

春レタスのチップバーン

現在、タフベルをかけて栽培していた春レタスを収穫している。石灰の施肥は他の畑と同量なのに、この畑ではチップバーンが観測されていない。今年の今までの畑では観測されている。

これはどーゆー事か。

 

たぶん、トンネル栽培では栽培期間の温度が高過ぎて成長が促進され、細胞壁を構築するのに必要なカルシウムの要求量が増えた事が主因ではなかろうか。

ならば、対策は2つ。

換気タイミングなどを含めてトンネル栽培を見直す。

カルシウムの施用量を増やす。

 

さ、これを踏まえて来年が楽しみです。

 

レタス 契約栽培とチップバーン

今年の春から春レタスは契約栽培に変更しました。

目的としては、レタスが安定した資金源になる様にとの配慮からです。しかし、今年はコロナの影響もあり、レタスの市場価格が半値程度になってしまったので、契約栽培は正直有難いと思う状況になりました。

 

 

さて、それはそうと、今年の春レタスはチップバーンが酷い!

いつも以上に酷い!!

チップバーンの原因はカルシウム不足です。カルシウムが吸い難い状況でも発生します。

今年は元肥としての石灰資材を100kgと少なくした(ケチった)ので、この様な状況になっていると思われます。なのでやはり例年通りの140kg以上の石灰資材を投入する必要がある様です。来年は石灰の投入量を140~200kgで試験してみたいと考えています。

 

んー・・・石灰資材が今回カキガラ石灰だった事も一因なのかもしれない。カキガラ石灰は基本「く溶性」です。また粒も荒い。根酸で溶かして水と一緒に吸うと思うと、石灰に充分な表面積があった方が吸いやすいんだろーなー

 

因みに、通常の畑では100kgで充分と言われている。しかし、我が家の畑ではマグネシウムとカルウムが多くてカルシウムが吸い難い状況にあります。なので、今年の状況を見ると、通常以上に投入する必要があるといふのが実感できる状況です。

昨年の秋レタスは200kg弱のカキガラ石灰を投入して問題なく育ったので、そのぐらいでもいいのかなー

 

あと

石灰が吸い難い状況として、トンネルの囲い過ぎ・蒸し込み過ぎも原因なので、換気は充分にする必要があると考えます。4月15日を過ぎたら順次タフベルと有穴トンネルを外してゆくと良いだろう。

 

また石灰が相対的に不足する一因としては、地上部と地下部のアンバランス(地上部が大きくなり過ぎて根からの供給量を上回る)も考えられる。地上部と地下部のアンバランスを解消するには、深耕が手っ取り早いかな。そう言ってもロータリー耕で20cmの深さのトコロを23cmにするぐらいだろうけど。 アンバランスが問題ならアンバランスになる前に収穫するといふ手もあるけど・・・契約上軽すぎるのはNGなので微妙なトコロ。

 

 

 

今年も大失敗をしてしまいましたが、来年に期待!

甘いハクサイの育て方は?

今年のハクサイを観察していると色々な事が繋がって見えてきた。

 

●ハクサイの長さは元肥の量に左右されている可能性が高い。

無肥料でのハクサイの長さが極端に低い。肥料がある部分ではいつも通り大きい。

昨年度のハクサイでも窒素10kg/反に減らした畑ではずんぐりむっくりした丈の短いハクサイが多かった。

定植時期が遅かったハクサイも短い傾向になる。

この事から、ハクサイの長さは元肥の量である程度決まる可能性が考えられる。勿論株間と定植時期で丈が変化するだろうが、そこで影響しているのはやはり吸収できる養分量の違いではなかろうか。

 

●ハクサイの甘さは光合成量に比例する可能性が高い。

ハクサイの結束紐が外れていた。試しに切って中心部分を食べてみるとほんのり甘かった。畑端で隣の列がない結束が外れていたハクサイはとても甘く、梨の様な食味であった。

ハクサイの甘さは光合成産物である「糖」がショ糖として蓄積したモノである。これにより体内の水溶液濃度が上昇して耐寒性が向上する仕組みもある。

ハクサイを甘くするには成長量より光合成量が優勢になる必要がある。その方法としては以下の事が考えられる。

・窒素肥料を控える。

→窒素が少なければ、植物体を作る事ができなくなるので、相対的に光合成優勢になる筈。

・物理的に受光態勢をよくする。

→今回の発見の様に結束をしない、隣の列がないなどより受光量を増やす設計にすれば光合成量は増える筈。

アミノ酸肥料・炭水化物肥料を使用する。

→炭水化物とはC+H²O。単純化して見ればそれは光合成産物(糖)と同じ。これに窒素(N)を足したのがアミノ酸。これらを肥料として吸収させる事ができれば、実質的に光合成産物が増える事になるので、光合成優勢になる筈。

最近有機質肥料を使う農家が増えているのはこれを狙っていると思う。

 

さて、次回のハクサイ栽培ではこれを取り入れてー

元肥は化成を今まで窒素12kg/反で使用していたトコロを10kg/反に控える。

追肥は化成だったトコロをアミノ酸肥料に変える。

葉面散布は今まで同様にお酢系の液肥を使うが、濃度を濃いめで毎回散布する。

結束作業は11月25日開始だったが、12月上旬開始にする。(試験的に結束なしの区、1列置きに植えた区を設定する)